6月29日、外に立っているだけで汗が垂れるほどの真夏日となりました。
巡回当番で大塚方面の19ヶ所の公園緑地を安全点検、清掃しながら廻りました。
週ごとに各自が違う地区を廻るようにローテーションを組んでいるので、
私がこのコースを廻るのは久しぶり。当然、動植物のチェックも欠かせません。
大塚日向台公園のフェンスに絡んだクズの葉っぱで、大きなテントウムシを発見。
外来種のムネアカオオクロテントウです。初めて東京で確認されたのが2014年と
いうことなので、まだ来日してから10年も経っていない新顔の昆虫といえます。
クズを食草とするマルカメムシ(よく洗濯物に付いている小さなカメムシ)の幼虫を
主な食糧にしているそうですが、今日見つけたこの子はマルカメムシの成虫を
捕らえて、それはそれは美味しそうにお食事されているところでした。
つぶらな顔立ちとは裏腹に、ずいぶんとワイルドな一面を持ったテントウムシですね。
大塚ゆざわ公園のツツジの植え込みに絡んだナツフジが、咲き始めていました。
主に西日本の暖地に分布するマメ科のつる植物で、関東では珍しい種類です。
由木地区ではこの場所と、大塚公園の交番裏手の2か所でしか確認されていません。
いずれの個体群も、他地域由来の植栽木に随伴して持ち込まれ、定着したものでしょう。
大塚なかおね公園のホラシノブとソクズ(クサニワトコ)、竜ヶ峰公園のクマヤナギ、
ふきつけ公園のキバナミソハギとヤマカモジグサです。巡回の度に、保護植物以外でも、
「あの公園のあれはどうなったかな?」と、様々な植物の健在を確認してしまいます。
増えていれば小躍りし、無くなっているとがっかりして、そんなことの繰り返しなのです。
一方、自然館前では、植栽された町田市産のサジオモダカが愛らしい花を咲かせています。
花はこの仲間ではもっとも小さいサイズで、ほんのりピンクに色付いているのが特徴です。
これから秋にかけては、湿生植物が順を追って咲く楽しい季節。ぜひお見逃しなく!