9月22日、午後から来客があり、長池公園の植物保全の様子などをご案内して廻りました。
普段から仕事などで野草に関わっておられる面々だけあって、行く先々で野草や昆虫に
捕まっては心ゆくまで観察や遊びを楽しむという、とても有意義な時間を過ごしました。
夕立ちを心配しながらの散策、やはり、終盤にはしっかり降られてしまいました!
それでも、亀の歩みだからこその素敵な出会いが色々とあったので、ご紹介します。
花盛りのミズヒキが群生するすぐそばのイノコヅチで、奇妙な光景を目にしました。
花がゆっくりと動いて移動していたのです!この赤い花はお隣のミズヒキのようです。
よく見ると6本の脚・・そう、その正体は昆虫で、クサカゲロウの仲間の幼虫でした。
クサカゲロウの仲間の幼虫は、ゴミくずや獲物の残骸を背中に背負って擬態します。
ミズヒキの花を、まるで豪華な衣装のようにいくつも纏って歩いている、こんな光景は
初めて見ました。真っ赤なドレスは擬態というよりも、むしろ目立ってしまうのでは?
いやでも、ミズヒキの花序にじっと止まっていたらわからなかったかもしれないですね。
続いてはこちら。8月9日の記事で詳しく取り上げたタイワントビナナフシに再会しました。
あれから1ヶ月以上が経ち、立派に成長していました。色は褐色、翅もしっかり確認でき、
この姿ならもう他のナナフシ類と見間違うことはありませんね。ゴボウ臭も強烈!!
近くにはこんな昆虫もいました。変顔対決をしているかのような表情とブーメラン型の翅が
とても独特なマエグロハネナガウンカです。ウンカの仲間はどの子も本当に個性的ですね。
その他の動植物。ヒメアカホシテントウ、ツバメシジミ、ジョウシュウカモメヅルです。
ところで午前中は、先日の里山保全ボランティア講座の講習の折に、民有緑地内に仕掛けた
センサーカメラの動作確認を行ってきました。結果、タヌキ、アナグマ、アライグマなどが
バッチリ写っていました!次回の講座まではまだしばらく時間があるので、それまでに
また違う生き物が写る可能性も十分にあります。撮影データの回収が待ち遠しい!
写真は順に、ミヤマアカネ、ノダケ、そして、苞から2つの花が顔を出したツユクサです。
すでに里山の秋は深まりつつあります。長く続いた猛暑もようやく幕を閉じそうですね。
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