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マルバツユクサとニセシマニシキソウ

9月18日、江東区主催のイベント「ネイチャーフェスタ!koto2023」のプログラムの一つ

として行われた自然観察会の講師を務めてきました。薬草博士のMさんと二人講師です。

観察会のタイトルは、「お散歩が“ちょっと”だけ楽しくなる江東区のちいさな大自然」。

このブログのテーマそのままという感じの、素敵なタイトルを付けていただきました。

タイトルどおり、足もとの身近な自然の中から、“こんな世界が!へー知らなかった!”を

たくさん見つけ出し、楽しむことができました。参加者の雰囲気も和やかで良かったです。

せっかく色々な動植物と出会ったのに、私が撮っていた写真はなんとこの2枚だけ・・笑。

1枚目の物体は何かというと、畑の雑草、マルバツユクサの根っこにできた閉鎖花です。

白い苞に包まれていてよく見えませんが、この中に花あるいは果実が入っています。

地上の開放花とは別に、地下にも開かない花を付けて自家受粉し、結実して増えるのです。

国内外来種といわれるマルバツユクサが、あっという間に勢力を広げた一因でもあります。

地上にはこんな愛らしい花を2つずつ付けます。可愛い顔をして静かに勢力拡大中!

由木地区でも、堀之内や南大沢の畑や造成土から逸出して物凄い勢いで広がっています。

おまけでもう一つ、南大沢周辺でこれから分布を広げていきそうな雑草を紹介します。

サツマイモ畑とその近隣の駐車場から見つかったニセシマニシキソウという外来種です。

名前の由来は、別種のシマニシキソウと似て非なるもの、という意味ですが、本家の

シマニシキソウもニセシマニシキソウも南方系の雑草なので、関東では馴染みの薄い存在。

参考までにシマニシキソウ(都市緑化植物園内植栽品)の写真も載せます。

花の付く位置や葉の形や模様の違いにご注目下さい。シマニシキソウは花の集合体である

花序が段々に付くのに対し、ニセシマニシキソウは茎の頂端にだけ付いていますね。

マルバツユクサのように閉鎖花を付けてどんどん増えるということはありませんが、

踏み付けや乾燥に強いようですし、どんなに小さな個体でも花を付けて果実を実らせて

いる様子を見ると、今後、じわじわと分布を広げていきそうな気がします。

皆さんもどこかで見かけたら情報をご提供願います!

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