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マツバスゲとアンズ

3月16日、たんまりと雨が降ったので、週明けはカエルたちの産卵に期待がかかります。

今年は第二デッキの2つの小池で未だに産卵が無いので、ちょっと心配です。16日時点で

ヤマアカガエルの卵塊は自然館中庭と第一デッキのみという状況。他の公園の水域でも

産卵数が多くないので、2月に雨が少なかったことなどが影響しているのかもしれません。

自然館中庭テラスに置かれた水鉢では、こんな可愛らしい植物が花盛りとなっています。

休耕田や湿地などに自生する湿生植物、マツバスゲです。名前のとおり松葉状の細い葉が

特徴ですが短いので目立ちません。一か所から何本も花茎を立てて大きな株になります。

図鑑やwebサイトでは、すでに花期を終えて果胞が熟し始めている状態の写真が掲載されて

いる例がほとんどです。写真のように頂端の雄花と下半分の雌花がどちらも咲いていて、

それぞれ雄しべの葯(クリーム色)や雌しべの柱頭(白色)がチロチロと顔を出している姿は

ちょっと新鮮かもしれません。スゲの仲間は開花期間が短いので今が観察チャンスですよ!

旬モノをもう一つ。自宅の近所で咲いていたアンズの花です。梅にも似ていますが、花は

ほんのりと赤味がかった優しい色合いで、複数花がまとまって付きます。また、開花時には

赤い萼片が後ろ向きに反り返っている点に注目すると確実に見分けられます。ちなみに桃は

花と葉が同時に展開する点、桜は花に細長い花柄があり、花びらの先が凹む点というように

シリーズごとに共通する特徴があるので、それぞれの注目点を覚えておくと便利ですよ!


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