5月31日、センサーカメラを使って哺乳類の生態を調べているヤマザキ動物看護大学の
大学院生2人に同行し、データの回収作業に立ち会っていた時のことです。
頭上に大きな葉を広げたホオノキの下で、こんなものを見つけました。
落ち葉に埋もれたホオノキの果実(前年に落果)から、妙な物体が伸びています。
正体はホソツクシタケというキノコ。なんとホオノキの果実にだけ発生する種類なのです。
写真のものは白っぽいので幼菌、成熟すると全体が黒くなって目立たなくなります。
ホオノキといえば、花の匂いに誘われてやってくるハナムグリやマルハナバチ、
葉を食べるフチグロヤツボシカミキリ、枯れ枝に集まるホウノキトゲバカミキリ、
実を食べに来るシジュウカラなど、四季を通じて生き物が豊富な樹木です。
でもまさか、役目を終えて土に返りつつある果実を糧にする命があるとは、驚きですね!
そのそばで、これまた変わったキノコを見つけました。マメザヤタケでしょうか?
手に取ってみると、鳥か恐竜の脚にしか見えません。机の上にこれだけ置いてあったら、
思わずドキッとしてしまうかも。キノコたちの奇抜なビジュアルにはいつも驚かされます。
長池公園には、まだまだ私の知らない世界がどこまでも広がっているように思えました。
午前中は、九兵衛坂公園でマスターズプログラム(シニアボランティア)活動を行いました。
作業内容は、フェンスなどに絡んだクズ取りです。皆さんよく働いて下さり、通学路でも
あるこの道に飛び出していたクズつるを、一掃することができました。
希少植物の保全作業はもちろん大切ですが、たまには、無心で取り組めて達成感の得られる
つる取り作業をがっつり行うメニューもアリだな、とすっかり味をしめた私なのでした。
最後は恒例、今日の虫。ブチミャクヨコバイ、ムネクリイロボタル、ナナフシモドキです。
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