9月8日、ずいぶん前に、コブシの実が納豆みたいに伸びる面白い現象を取り上げました。
納豆とラーメン (h-yugi.org)←こちらの記事です。同属のホオノキはどうなんでしょう?
じゃーん!先日、職場体験の生徒たちとホオノキの落果を見つけたので、黒ひげ危機一髪の
要領で一人ずつ順番に実を引っ張り出してみました。これが結構難しく、コブシの実よりも
しっかり中におさまっていることもあって、かなり無理やりこじ開けながら引っ張り出す
感じです。それでもなんとか、ホオノキも納豆のように伸びることが証明されましたよ!
この中途半端に実が引っ張り出された落果は、自然館カウンターに展示してあります笑。
同じとき、中学生たちと一緒に里山トイレまでの道すがら、少しだけ自然観察をしました。
その時の写真を載せていなかったのでご紹介します。オオヒヨドリバナに訪花している
大きなハチはキンケハラナガツチバチです。とっても穏やかなハチで、手乗りにしても
絶対に刺しません。里山の秋を代表する昆虫の一つです。ミズオトギリの花には、珍しく
アリ以外の昆虫が訪れていました。すばやく飛び回って写真を撮るのに苦労しましたが、
正体はムモントックリバチでした。フォルムが特徴的で、名前もそこから来ています。
腹部の基部が強くくびれており、その形が徳利 (とっくり)を連想させるというわけです。
3枚目は自然館への問い合わせが多いツルニンジンの花です。まだよく咲いていました。
歩いては立ち止まり、観察し、また進んでは戻って、撮影し、そんなことを繰り返す私の
動き(背中)は、中学生にはどんなふうに映ったのでしょうか。カルチャーショック??
自然や四季を常に肌で感じながら、虫たちの気配に気づき、鳥たちの声に耳を傾ける・・
そんな日々の中で得られたことの全てが私の仕事の糧となります。少しずつでも、それらの
知見や経験が今度は公園を利用する皆さんにとっての感動や驚き、楽しみ、生きがいなどに
結び付いていくといいなぁと考えています。そうでなければ仕事にはならないですもんね!
おまけ。中学生が素敵なイラスト付き草名札を作ってくれました。ぜひ実物もご覧下さい!
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