ヘリグロリンゴカミキリ
- ひとまちみどり由木 指定管理者
- 6月6日
- 読了時間: 2分
6月4日、先日までの雨から一転、照り付ける日差しと真夏並みの暑さに汗も滴りました。
調査業務や打ち合わせを終え、自然館中庭の植物の開花状況を見るため外に出てみると・・
どこからか、オレンジ色の目立つカミキリムシが飛んできました。リンゴカミキリの仲間!
止まった場所を探すと、葉裏に隠れているのを見つけました。触角が基部以外オレンジ色を
していること(他種は触角が黒い)、体型や体色の特徴などからヘリグロリンゴカミキリと
判別できました。2枚目の写真を撮った時は桜の葉に止まっていたので、てっきりバラ科の
樹木の葉を後食するリンゴカミキリかと思ったのですが、逃げ込んだ先がたまたま桜だった
だけのようです。ヘリグロリンゴカミキリの食草はアザミやヨモギなどキク科の草本という
ことなので、ハチオウジアザミなどがわさわさ生えている中庭にやってくるのも納得です。
それにしてもこのカミキリムシ、人の気配にとても敏感なのでした。撮影しようとそぉっと
近付くとすぐに飛んでいってしまいます。そんなことを何度も繰り返して、鼬ごっこです。
こういう相手こそ、望遠マクロが便利かもしれません。またリベンジしたいと思います!
ヘリグロリンゴカミキリの姿が見えなくなったあとは逃げない虫たちが遊んでくれました。
順に、ムネクリイロボタル、クワハムシ、セスジツツハムシ、ヨツモンカメノコハムシ、
イチモンジカメノコハムシ、ダイミョウセセリです。中庭だけでもこんなに出会えました。
中庭とガラス窓の向こうの坪庭部分では、ヤマアジサイ系統の様々な品種が花盛りです。
水鉢ではハナビゼキショウなどの湿生植物もひっそりと咲いています。ノハナショウブや
ジュンサイもそろそろ咲く頃でしょう。日々の変化が楽しい中庭の自然をお楽しみ下さい!