11月15日、講師のお仕事で近隣の上柚木から中山方面まで歩いてきました。
多摩ニュータウンから歩いてすぐの場所に、昔ながらの素敵な里山景観が広がっています。
バス通り沿いの空き地や路傍には、タデ科の雑草、ミチヤナギがたくさん咲いていました。
なんてことのない場所で見られる身近な植物ですが、意外と見逃しがちな種類の一つです。
透明感のある可愛らしい花を開き、赤い蕾に対して、開花後は白か薄緑のことがほとんど。
しかしながら、この辺りのミチヤナギの花は開いてからも美しいピンク色を保っています。
講座の途中であることを忘れそうになりながら、這いつくばって夢中で観察しました。
雑草からごく小さな昆虫まで、とにかく何でも楽しむことがこの講座のモットーです。
「チドメグサの仲間は環境によって棲み分けていて、これはちょっと湿っぽい芝地に多い
ノチドメ。よーく見ると葉の両面に、まばらに毛が生えているはずですよ!」とドヤ顔で
解説をすると、すぐに参加者の一人がクローズアップで写真を撮って見せてくれました。
肉眼では少しわかりづらかった“毛”も、この写真を見るととても特徴的ですね!
農地を抜け、雑木林に囲まれた小池谷戸を目指します。珍しいキンゴジカはすでに果実に。
イヌショウマとサラシナショウマの果実が隣り合い、その違いを比べることができました。
そのほか印象に残った動植物。順に、ノブドウ、トキリマメ、ヤブムラサキ、シロヨメナ、
モンキアワフキ(ウスイロアワフキ)、キボシカミキリです。秋の自然は彩り豊かですね!
由木西小裏の竹林では、一斉開花後に枯死したハチクの様子を観察することができました。
今日のコースは学生時代によく一人で散歩していたのですが、皆さんと一緒に歩くとまた
違って新鮮でした。この素敵な里山景観をいつまでも楽しむことができますように・・!
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