ヒメトラハナムグリとオオムラサキ
- ひとまちみどり由木 指定管理者
- 6月26日
- 読了時間: 2分
6月23日、長池公園でヤマザキ動物看護大学「人と動物の環境学」の講師を務めました。
室内での講義の合間、ちょうど園内で定例活動を実施していた里山保全隊の皆さんと一緒に
第二デッキ付近に繁茂してしまったキツリフネの抜き取り作業を、体験してもらいました。
ガクアジサイの前を通りがかった際に、学生の一人が「ハチがいます!」と指差しました。
見ると、そこにはハチそっくりのヒメトラハナムグリが止まっていました。ハチのフリを
して身を守っている穏やかな甲虫です。この時期、ガクアジサイの花粉を食べています。
天敵である小鳥の目を欺くくらいなので、学生さんが見間違えたのも無理はありません。
里山保全隊の活動を終えて一息ついていると、サプライズがありました。別のスタッフが
慌てた様子で「オオムラサキが飛んできました!」と教えてくれたのです。それを聞いて、
その場にいた全員がオオムラサキのもとへと飛んでいきました笑。すると足元までひらりと
やってきて、私の足に止まってくれました。きっと、一番汗をかいていたおかげでしょう。
自分ではうまく撮れなかったので、その場にいた別のスタッフが開翅した姿を撮影して
下さりました。オオムラサキは日本の国蝶です。その大きさもさることながら、美しい!!
オオムラサキを取り囲む大人たち。こんなに注目を浴びてふと我に返ったのか、樹上高くに
舞い上がりそのまま遠くへ飛び去りました。居合わせた一同で幸運を噛み締めたのでした。
もう一つ、こんな出会いもありました。ながいけの道の入口付近にあるアオゲラの巣穴から
顔を覗かせていたのは、この穴の主、アオダイショウです。こっちを観察して何を思って
いるのでしょうか?「暑い日はこの穴の中に限るな~」なんて声が聴こえてきそうですね!
熱心な学生の皆さんにとって、人や生きものとの出会いに溢れた長池公園での一日はきっと
刺激的だったに違いありません。私自身も仕事を通して心の満たされる一日となりました。