5月14日、晴れ空の下、秋葉台小学校の4年生132名が長池公園の田んぼにやってきました。
長池里山クラブ全面協力のもと、今年も授業で米作りを進めていきます。今年は過去最高の
人数ですが、初回から保護者ボランティアが数多く参加して下さり、心強い限りです。
授業の様子は記事の最後に載せます。一方、専門学校東京テクニカルカレッジの校外実習も
この日からスタートしました。1年生は水質調査とスケッチを通した植物の観察、2年生は
センサーカメラを使った哺乳類調査と植物相調査がテーマです。植物相調査では、実際に
園内を歩きながら標本を採って種を同定したり、それらをデータにまとめていきます。
学生さんたちと一緒に歩いていると、私はうっかり種名(答え)を口に出してしまいそう
なので、植物は見ないようにして(?)、手すりにいる昆虫たちに目を向けてみました。
じっくり見ていくと、色々な昆虫が手すりを歩いています。中でも気になったのはこの子。
ごましお模様に大きな眼、すたこら歩いてなかなかじっとしてくれません。いったい誰?
手持ちの図鑑では見当も付かず、あとで色々調べてみると、ヒメクチキムシダマシという
聞いたこともない名前の甲虫であることが判明しました。可愛い姿にまた出会えるかな?
頭に2対の突起がある大きな芋虫がいました。この形はチョウの幼虫に違いないと思ったの
ですが、なんと尺を取って歩き始めました。その様子を見て、蛾の幼虫だと確信しました。
「イモムシハンドブック」を開いてみると、トビモンオオエダシャクの幼虫のようです。
手すりの周辺で見かけた虫たちです。順にヤツボシハムシ、オオウグイスナガタマムシ、
タマムシの一種、キイロトラカミキリ、サビキコリ、コマルキマワリ、ヒゲナガハナノミ、
スズキクサカゲロウの幼虫、ヨダンハエトリ、カツオゾウムシ、シロコブゾウムシ、
マダラアシゾウムシ、アトジロサビカミキリ、クワコ、キスジホソマダラ、ノミバッタ、
アカホソアリモドキ、イチモンジカメノコハムシ。まるで虫たちの博覧会のようですね!
センサーカメラ設置と植物相調査の一コマです。皆さん、熱心に取り組んでくれました。
こちらは田んぼの授業の様子です。残っていた4段目の畔塗りを無事に終えました!
5~6月の長池公園は、毎日のように学校関連の対応が入っています。里山資源を活用した
教育活動は、公園に活気を生み出し、街の未来を明るく照らし出してくれる気がしますね。