6月26日、自然館中庭に、園内では希少なハラビロトンボの雌が現れました。
名前のとおり、腹部が幅広でぽっちゃり体型の可愛らしいトンボです。
昨年の5月にも同じ場所、状況でハラビロトンボの雌を確認しています。
以前はそれほど珍しい種類ではなかったのですが、水辺の植生の変化とともに
見る機会がめっきり減りました。湿生植物が豊富な休耕田や湿地を好むトンボなので、
保護植物を所狭しと育てている中庭の環境が気に入ってくれたのかもしれません。
ここからまた復活してくれることを期待したいと思います。
今日は蒸し暑さに苦しめられながら、南エントランスゾーンの草刈りを行いました。
あちこちでリョウブの花が見事に咲いており、今年はどうやら当たり年のようです。
リョウブの花には様々な昆虫がやってきます。花の少ないこの時期、蜜や花粉を提供して
くれる貴重な存在なのでしょう。わずか10分ほど眺めている間にも10種類以上の昆虫が
訪花し、三ツ星レストラン並みの人気ぶりを実感することができました。
左上から順に、トラフシジミ(夏型)、ルリシジミ、キマダラセセリ、ツマグロキンバエ、
ヒメクロハナボタル、ヒラタハナムグリです。特にヒラタハナムグリの数には驚きました。
以前、美しいアオバセセリや各種カミキリムシ類の訪花も確認しているので、リョウブの
花付きが良い今シーズンは、引き続き、注意深く観察を続けてみたいと思います。