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ハグロトンボとヤマユリ

7月9日、日の入り直前にうっすらと虹が現れました。薄暗い空にかかる虹は幻想的でした。

午前中は堀之内番場公園の樹林地の草刈りを実施しました。数年かけて樹木や竹を間引き、

だいぶ散策しやすい状況になってきましたが、林床が明るくなると外来種のオオブタクサが

さらに勢力を増してくるので、それらを中心に抜き取りや刈り取りを行う必要があります。

水路にはおびただしい数のハグロトンボがいました。3枚目、なんと22匹も写っています!

美しいトンボですが、いざ近くで見ようとするとすぐに飛んでしまうシャイな子たちです。

夏の風物詩をもう一つ。八王子市の花でもあるヤマユリが林床にポツンと咲いていました。

私は、この花が咲くと“楽しみな夏休みへのカウントダウンが始まる”、そんな存在です。

ヤマユリ以外にも、ヤブミョウガの群落(1枚目)などはまとめて刈り残すようにしました。

小動物の住処としても刈り残しは大切です。2枚目はシオデ、3枚目はエナシヒゴクサです。

ところで堀之内番場公園といえば、先日、小学5年生の男の子が声をかけてくれたのですが

(授業で顔を覚えていてくれた)、その際、親御さんがこんな言葉をかけて下さりました。

「ずいぶん前に番場公園の観察会でお世話になりました。覚えているかわかりませんが、

当時5歳くらいだったこの子が“ジョウカイボン見つけた!”と口にしたら、スタッフさんが

すごく驚いた様子で褒めて下さって、詳しいね、将来が楽しみだね、と言って下さり、

とても嬉しかったこと、すごく印象に残っています!ありがとうございました。」

帰ってから調べると、観察会を行ったのは2018年で、その時のレポートが残っていました。

あのわずか半日の出来事を、6年経っても忘れずにいてくれるなんて、私たちが全力を

尽くして続けてきた環境教育活動も捨てたもんじゃないな・・と改めて感じた次第です。

環境教育にとどまらず、地域に根差した活動全てにいえることですが、これからも、

一人一人の記憶の片隅に残る何かを与えられる、そんな存在でありたいですね!

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