1月22日、中央園路の柿の木にハクビシンがいるとの情報を受け、見に行ってみました。
道ばたでたわわに実をぶら下げた柿の木の枝先に、大きな成獣のハクビシンがいました。
“よく折れないな・・”とびっくりするくらい細い枝の上をするすると移動しながら、
柿の実を頬張っていました。ただ、少し体力を消耗しているのか、途中で目を閉じて
休憩している様子も観察しました。基本的には夜行性であるため、日中に姿を見ることは
ほとんどありませんが、なぜか年に数回ほど、昼間に行動しているのを目撃しています。
こうした個体の目撃例は真冬や真夏が多いように思います。何か関係があるのでしょうか?
上の3枚は以前に中央園路で出会った子、下の3枚はながいけの道で見つけた子です。
個体によって顔つきが違うのがわかります。他の哺乳類よりも個体識別しやすそうですね。
ハクビシンは謎多き野生動物。様々な理由から、外来種であることはほぼ間違いなさそう
なのですが、そのルーツは諸説あります。また、東日本と西日本とで、遺伝的に異なる
個体群が生息していることもわかっています。身近な哺乳類でありながら、正確な起源が
よくわかっていないがゆえに、特定外来生物にも指定されていません。アライグマのように
予防的捕獲を行うことができないのです。生態系への影響は不明ですが、農作物や果樹の
被害は大きいものと思われ、「獣害」という側面ではそれなりの存在感を放っています。
前に「どこから来たの?」と直接尋ねてみたのですが、明確な回答は得られませんでした!