ヌカボシソウ
- ひとまちみどり由木 指定管理者
- 4月19日
- 読了時間: 2分
更新日:4月22日
4月16日、講師の仕事で、南大沢駅から小山内裏公園を経由して多摩境駅まで歩きました。
私にとってはホームグラウンドなわけですが、毎度のことながら、歩くたびに新しい発見が
あります。内裏トンネルの脇から左手の遊歩道に少し入った辺りの路傍に、ヌカボシソウが
咲いていました。2010年代にも同所で結実期の本種を確認していますが、ここで花を見た
のは初めてです。その上、個体数もずいぶん増えており、参加者とじっくり観察しました。
ヌカボシソウはイグサ科の多年草。本来はもう少し山寄りの環境に生えるものなので、なぜ
この場所に生育しているのか、ルーツは不明です。“ヌカボシ(糠星)”というのは夜空に
散りばめられた星のことを指します。透明感のある褐色の花が四方八方へ飛び出すように
咲いている姿から、無数の小さな星を連想したのでしょう。名前の通りの美しさですね!
その他、非公開のものを除き、観察した動植物を一部ご紹介します。サギゴケ(桃色花品)、
ツルカノコソウ、オオバノヤエムグラ、ウワミズザクラ、ジュウニヒトエ、フデリンドウ、
スミレ、ジシバリ、シロダモ、アトボシハムシ、アカボシゴマダラ、雑木林の芽吹きです。
雑木林は、樹冠も林床も青々としてきて、早くも春から初夏へと季節が進んでいました。
2015年度から始めた毎月開催のこの講座も開始11年目に突入。幸先の良いスタートでした!
おまけ。自然館中庭巣箱のシジュウカラは9個の卵を産み終え、抱卵が始まりましたよ!