5月9日、楽しみにしていた学校林の出張授業が、悪天候のため中止になりました。
日中はすっかり雨も上がっていましたが、樹林内は足もとが悪く、落枝の危険も
ゼロではないため、子どもたちの安全を考えると賢明な判断だったかと思います。
少し肩を落として、2日前に仕掛けておいたセンサーカメラの回収に一人向かいました。
狙いどおり、ニホンアナグマがばっちり写っていました。学校林には彼らの巣穴と獣道が
多数あり、今も使っていそうな巣穴の前に当たりを付けて設置したのです。それにしても、
明け方の出巣とはずいぶん遅いお出かけです。天候の都合でずれ込んだのかもしれません。
回収したカメラを持って戻る途中、歯形(犬歯)だらけのマヨネーズ容器を拾いました。
これはホンドタヌキの食べ痕です。食べ終わったあとにカミカミして遊んだのでしょう。
夜の学校林には、アナグマとタヌキという“同じ穴のムジナ”が共存していたのです。
ところで、出先で見つけたエノキのひこばえにヒシモンナガタマムシが集まっていました。
この仲間では一番身近な種類で、タマムシといっても体長はわずか7mm程しかありません。
翅を広げると、エメラルドに輝く胴体が露わになります。私にはそれを写す腕と根気が
無かったのですが、別のスタッフがその瞬間を見事、写真に捉えました。(2・3枚目)
ヒシモンナガタマムシが集合していたエノキの周りで見つけたハムシたちもご紹介します。
順に、バラルリツツハムシ、クワハムシ、ブタクサハムシです。最近、色々なハムシを
記事に取り上げていますが、体型や色が種によって、あるいは個体によって多様なのも
この仲間の魅力といえるでしょう。皆さんの推しハムシは、何ハムシですか?