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トヨラクサイチゴの葉の多様性

1月20日、長池公園の外周バス通り沿いや長池前広場ではキイチゴの葉が一際目立ちます。

これらのキイチゴはトヨラクサイチゴという種類のようです。クサイチゴとカジイチゴの

雑種群のうち、結実しないタイプのものを指します。写真からもわかるように、葉の形は

様々で変異が大きく、両親種の中間的な形状となります。クサイチゴの複葉とカジイチゴの

単葉が入り混じったような雰囲気です。また、株は立ち上がる傾向が強く、大きい個体では

子どもの背丈ほどになるのはカジイチゴ的な特徴といえるでしょう。長池公園では以前から

各所で見られますが、両親種は分布していません。近年、南多摩エリアでは見かける機会が

増えている植物なので、今後、見慣れないキイチゴと出会ったら本種を疑ってみて下さい。

なお、6枚目は参考までに開花期の写真です。雑種系統だからかほとんど結実はしません。

この日は午前中は緑地管理作業で体験ゾーンの伐採搬出、午後は里山保全隊活動で外周の

ヤマユリ群生地周辺の雑草木の刈り取りを行いました。どちらも今年の作業はじめです。

休みを挟んで久しぶりにお会いした皆さん。変わらずパワフル全開な姿に安心しました!


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