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ツユクサの葉の穴

5月3日、前夜の豪雨には驚きましたが、朝には青空が広がり、大型連休が始まりました。

ところで以前、椿の花の穴とその正体について取り上げたことがありましたが、今度は

こんな穴をご紹介します。今の時期によく見られるツユクサの若葉に空けられた穴です。

一つ一つの穴は小さく、穴の位置はランダムに見えます。そう、これはストレートに昆虫の

食べ痕です。ツユクサの若葉は優秀な食材としても知られており、人間でも生食が可能な

くらいですから、この葉を好んで食べる昆虫がいることは、なんら不思議ではありません。

この食べ痕を残した昆虫の正体はこちらです。キバラルリクビボソハムシという長い名前の

ハムシの仲間。とても小さいですが、光沢のある藍色が目を引きます。“キバラ(黄腹)”は

上から見てもよくわかりませんが、下から覗き込むようにして見ると垣間見えるはずです。

ツユクサを好んで食べる身近なハムシの仲間がもう一種います。アカクビボソハムシです。

これは名前のとおり、首(※正確には胸部)が赤いので、姿を見れば迷うことはありません。

彼らはまだ新しく柔らかい葉が出てきたばかりのツユクサを、本当に美味しそうに食べて

います。花の時期を迎えてから気付くことの多いツユクサですが、もうこうして葉を広げ

ていますので、彼らの食べ痕をぜひ探してみて下さいね。姿も見つけられたらラッキー!

今更ではありますが、ツユクサの花も参考までに載せておきます。開花は梅雨の頃です。

おまけ。出かけ帰りに見た鑓水のコケリンドウ、ヒメハギ、北野台のコイチゴツナギです。






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