7月9日、各地でツバメの子育てがピークを迎えています。多くは今年2回目の繁殖です。
1回目の繁殖で巣立ったヒナはすでに大空を飛び回っていますが、2回目繁殖のヒナは
巣の中でまだ目も開いていないような状態、親鳥も餌運びに忙しく出入りしています。
多くの小鳥は芋虫や青虫をヒナのタンパク源として与えるため、2回目繁殖では
すでに蛹や成虫になってしまっている虫が多く、餌の調達もより難しくなります。
しかし、ツバメはヒナに与える餌も、自身の食糧と同じように飛びながら捕らえるので、
空中を飛翔する虫さえいれば良く、時期による餌の確保のしやすさに違いは感じません。
とはいっても、1日に300回程度、巣に舞い戻ってヒナに餌を与えなければならないことに、
変わりはありませんので、決して楽なことではないでしょう。頑張れパパママ!
写真は南大沢駅付近のとあるトイレに営巣したツバメ。人通りを巧みに利用していますね。
一方、長池公園でも池の上空を飛び交うツバメの群れを見かけますが、園内では営巣を
確認していません。また、公園周辺でも営巣している場所はごく限られています。
「このツバメたちはいったいどこから来ているのだろう?」と疑問に思っていたところ、
昨年あたりから、この群れにしばしばコシアカツバメが混ざっていることに気付きました。
コシアカツバメはこの界隈では珍しく、もっとも近い営巣地は日野市にあります。
そこで思ったのは、長池公園のツバメは近隣からだけでなく、多摩川流域などの遠方から
はるばる飛んできている個体も、ことのほか多いのではないかということです。
毎日、当たり前のように見るツバメについて、もう少し詳しく調べてみたくなりました。
話は変わりますが、自然館内のクラフトコーナーに、先日のイベントで余った麻ひもを
追加しておいたところ、小さなお客さんがこんな素敵な作品を作ってくれたそうです!
ミニチュアのおうちを再現したようで、枝から吊るしたムクロジは“ライト”とのこと。
ご家庭の温かさが伝わって思わずほっこり。対応したスタッフからの嬉しいご報告でした!
日々、幸せを届けてくれる来館者の皆さん。私たちはいつも心から感謝しています。