10月1日、慌ただしく過ごしているうちに、いつの間にか月が変わって10月になりました。
先日、オシドリとキビタキを観察できたこともあり、一足遅れて私も野鳥観察モードに。
というのも、9~10月は渡りのトップシーズンなので、渡去直前の夏鳥や渡り途中の旅鳥を
はじめとして、普段、この地域では見られない珍しい野鳥が観察できるチャンスなのです。
昨年はノゴマが滞在して大きな話題を呼びましたが、今年はどんな子と出会えるでしょう?
夕方、公園スタッフのOさんが体験ゾーンに出かけた先で、ツツドリを撮影してきました。
この時期、桜並木などの毛虫を食べに、多くのツツドリが平地や丘陵地を通過していくので
私もだいぶ意識して探していたのですが、さらっと先を越されてしまいました!長池公園で
ツツドリを観察したのは数えるほどで、拙著「長池公園の野鳥」に載せた写真の個体も
そのうちの一つです。この時は芝生広場の桜の枝にしばらく止まっていてくれたのでした。
Oさん撮影のツツドリは里山のいえの裏手にいたらしく、すぐに飛び去ってしまったとか。
野鳥観察は場数と運が全てだと思っていますが、最近のOさんはかなり引きが強いです。
朝の犬の散歩で、地元でサンコウチョウやエゾビタキに出会ったことも教えてくれました。
さて、そんな羨ましいことこの上ないツツドリ出現の最中、私は何をしていたかといえば、
園内の別の場所にいて、腐葉土を掘り出していました。ツツドリではなくツチトリですorz
でも、私にもちょっとしたご褒美がありました。探そうと思ってもなかなか出会えない
コカブトの成虫が腐葉土の中から出てきたのです。ごく小さな角と前胸の大きなへこみが
特徴の一風変わった甲虫で、草食のカブトムシに対し、こちらは昆虫などの死骸や幼虫を
食べる肉食性。とにかく素早く動き回るので撮影には苦労しましたが、嬉しい発見でした。
腐葉土の中で眠っているカブトムシの幼虫もそれなりの数が見つかりました。(写真3枚目)
ところで、この日の午前中は松木小学校2年生67名の生活科の授業の講師を務めました。
初めての子どもたちですが、地元なので顔見知りの子も多く、盛り上がってくれました。
内容は、最近何度も使いまわしている(?)、秋の虫探しをテーマにしたプログラムです。
同じ内容でも、何回もやっているとブラッシュアップされて反応が良くなってきました。
学校が違うと子どもたちの興味や様子もがらりと変わるので、それもまた面白いです。
引率の先生が、学校ホームページに授業の様子をリアルタイムで配信されていました。
保護者の皆さんも、その日の子どもたちの状況をタイムリーに知ることができるのですね。
私が子どもの頃は連絡帳やお便りが全てでしたので、学校ITの進化には驚かされます。
それはともかく、今回もまた、虫キッズを増やすことができて楽しいひとときでした!
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