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タツナミソウと林縁の昆虫観察

5月5日、オフを利用して、観察会の下見ついでに日野市程久保の里山を散策してきました。

近くの多摩動物公園は親子連れでごった返していましたが、里山の小径を歩く人はほとんど

いません。小鳥のさえずりしか聴こえない静かな林縁の道を、鼻歌混じりに歩きました。

普段なら登る気にならない、程久保秋葉大権現社の心臓破りの階段を登ってみました。

なんだかいい予感がしたのです。頂上の祠に着くと、青紫色の花が出迎えてくれました。

タツナミソウです。木漏れ日に照らされて、まるでスポットライトを浴びているよう!

頑張って登ってみて正解でした。長池公園でもそろそろ咲き始めている頃でしょうか。

里山はすっかり初夏の装い。見頃の植物も、1週間前とは完全に入れ替わっていました。

順に、ナツハゼ、エゴノキ、アオハダ、イチハツ、ミミナグサ、ニガナ、ヒメドコロ、

ヨツバムグラ、ウグイスカグラです。ヒメドコロの葉って、パズルのピースみたいですね!

どこからかヤマサナエが飛んできました。この時期、林縁でよく見る大型のトンボです。

写真を撮る前に飛び去ってしまったのですが、膝の上にコツバメも止まってくれました。

5月の林縁で昆虫を探す時、私が必ずチェックするポイントを3つ紹介したいと思います。

まずは定番、落葉広葉樹の葉の上です。葉を食べる種類だけでなく、ただ休憩している

だけの子もいて、丹念に見ていくと意外なほど多くの昆虫を見つけることができます。

写真は順に、セスジナガカメムシ、マダラヒメバチ、キベリトウゴウカワゲラです。

2つめはハルジオンの頭花です。ハルジオンには必ずといっていいほど、昆虫がいます。

大半は花粉や蜜を求めて集まっていますが、中には彼らを待ち伏せて狩るクモの姿も。

写真は順に、ヤマトフキバッタ(1齢幼虫)、コチャバネセセリ、クロハナムグリです。

最後はミズキの花。花から花へ、アオジョウカイとアシナガコガネが歩き回っていました。

アシナガコガネは一つの花序に10匹以上もいました。ちょっと恥ずかしい姿ですみません。

このように、「この時期はここ!」という観察スポットを知っておくだけで、出会える

生き物がぐっと増えます。皆さんもぜひ、自分だけの観察スポットを探してみて下さいね!


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