8月9日、午後の職員会議が終わったあと、スタッフ数名で研修も兼ねて園内を歩きました。
里山のいえの前を流れる水路では、ミズオトギリの花がよく咲いていました。
水滴が美しく、もっとよく見ようとかがんだら、颯爽と歩くナナフシが目に入りました。
いつも見ているナナフシモドキ(=ナナフシ)と違って触角が長いタイプでした。
長い触角を持つナナフシは、エダナナフシかトビナナフシ類のいずれかです。
周囲を見渡すと、小さい子から大きい子まで、総勢10匹以上が集まっていました。
ナナフシは単独で過ごしているイメージなので、こんな光景を見たのは初めてです。
お腹の感じなどから、ピンとくる種類がいたので、試しに匂いを嗅いでみました。
やっぱり!微かに“ゴボウの匂い”がします。これが決め手となって種類がわかりました。
正体は、タイワントビナナフシという南方系の外来種です。(集まっていたのは2~5令幼虫)
タイワントビナナフシが園内で初めて確認されたのは2017年の9月8日のこと。それから
毎年、夏の終わりから秋くらいに、園内で成虫のタイワントビナナフシを見かけますが、
成虫は全身が茶色(匂いも姿もゴボウそっくり)です。幼虫が緑色だとは知りませんでした。
そしてやはり、園内で繁殖しているのですね。ちなみに、タイワントビナナフシは受精を
伴わない単為生殖で増えるため、国内では雌しか見つかっていないといいます。
タイワントビナナフシの観察に夢中になる私たちの後ろでは、水稲がすくすく成長中!
芝生広場に面した林の縁では、サガミランの最後の1花がかろうじて咲いていました。
足元の草むらから飛び出すコオロギやバッタ・キリギリス類は、もうほとんどが成虫です。
(写真はハラオカメコオロギ・ヤマトフキバッタ)
短時間の散策でしたが、雨上がりの自然を満喫し、心身ともにリフレッシュができました!
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