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ジョウシュウカモメヅルと長池小学校プログラム

8月29日、築池堤防上部の芝地(姿池側)でジョウシュウカモメヅルが満開でした。

この株は、数年前に気が付いて草刈りの際に刈らないよう注意を払ってきました。

昨年は典型的な小豆色の花を咲かせていましたが、今年の花はほとんどが淡い色です。

カモメヅルの仲間は色のバリエーションに富んでいて、その違いによって品種レベルで

区別されることもあります。ただし、同じ株でも、写真のように異なる色合いの花が

混ざるケースもあり、必ずしも遺伝的に固定された形質ではないのかもしれません。

ジョウシュウカモメヅルは、植物図鑑にはほとんど登場しないマイナーな植物。

上州(=群馬県)で見出され、コバノカモメヅルの変種として発表されたものです。

違いは、ヒトデのような花の各裂片がひょろ長く伸び、捻じれがちになることや、直径が

1.5~2センチとかなり大きいこと、葉も長大で葉身長が十数センチに達することなど。

コバノカモメヅルが明るく開けた湿生草地に多いのに対し、本変種は丘陵地から低山地の

林縁草地や伐採跡地で見ることが多いように思います。これはあくまでも主観ですが・・

さて、今日の主役はこちら。姿池周辺の草地に暮らすバッタやキリギリスの仲間たちです!

午前中、長池小学校つばさ学級の定例プログラムで「草むらの虫探し」を実施しました。

みんな楽しみながらたくさん捕まえてきてくれました。捕まえた虫をじっくり観察し、

仕分けをしながら、体のつくりと暮らしぶりの違いについてレクチャーしました。

草むらに棲む虫の多様性を味わった後は、“生き物のための環境づくり”についても

少し触れました。屋外は暑かったですが、有意義な授業になったのではないでしょうか。

最後に、みんなが見つけてくれた昆虫を記録に留めておきます。

ホシササキリ、オナガササキリ、クサキリ、クビキリギス、セスジツユムシ、ツユムシ、

アシグロツユムシ、ツヅレサセコオロギ、エンマコオロギ、ショウリョウバッタモドキ、

ショウリョウバッタ、オンブバッタ、ヒナバッタ、ハラヒシバッタ、ハネナガイナゴ、

アジアイトトンボ、シオカラトンボ、ヨモギトリバ、ツマグロオオヨコバイ、

キマダラカメムシ、マメコガネ 以上21種

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