4月24日、長池公園では今日からいよいよ広場の草刈りがスタートしました。
シーズン1回目の草刈りは、スイバやハルジオン、ムラサキツメクサなどの草花が
中心の構成で、イネ科草本もオオスズメノカタビラを筆頭に柔らかいものばかり。
乾いてさえいれば、芝刈機と刈払機でサクサク刈り進むことができます。
そんな草刈りの様子を見守るように、やまざと駐車場入口のカヤの木のてっぺんで、
ジャケツイバラが花盛りを迎えていました。ご覧のとおり、昨年よりさらにゴージャスに!
山歩きをされる方にとってはお馴染みの植物かもしれません。しかし、丘陵地では珍しく、
長池公園にも自生していません。こちらは御殿峠産の個体を移植保護しているものです。
名前とトゲトゲの幹の様子から、バラの仲間と思われがちですが、じつは違います。
同じ「複葉(数枚の小さな葉がセットになっている葉)」を持つ植物でも、縁にギザギザが
あるのがバラ科、ないのがマメ科ですので、ジャケツイバラはマメ科なのです。
より専門的な言葉を使えば「互生2回偶数羽状複葉」という珍しいパターンでもあります。
写真のサンザシにそっくりな花は、今、雑木林のあちこちで満開のカマツカです。
こちらは真のバラ科植物ですが、葉っぱはウメやサクラと同じ「単葉」ですね。
今シーズンはカマツカが当たり年のようで、いつもは花を付けない木もよく咲いています。
そのほか、樹林内で出会った動植物の中から一部をご紹介します。
左から順に、ササバギンラン、イチモンジカメノコハムシ、ウスベニヒゲナガです。
すでに数日前から目撃されている大型のカミキリムシ、キマダラミヤマカミキリが、
陽だまりのマユミの葉にしがみ付いていました。私にとっては今日が今季初確認でした。
幼虫はコナラやクヌギの材を食べて育ち、成虫もそれらの樹液を好みます。
まさに、薪炭林由来の雑木林を代表する甲虫といって良いでしょう。
珍しい種類ではありませんが、毎年会いたくなる魅力的なカミキリムシです。
夏に向け、カミキリムシやクワガタなど、大型の甲虫が少しずつ姿を現しています。
「この夏もカミキリムシをたくさんみつけるぞ!」と意気込んでいるので、
お詳しい来園者の皆さん、懲りずにまた色々と教えていただけたら嬉しいです!
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