top of page

シロシキブの正体

6月13日、市内某所の雑木林で植物調査中、花が白いムラサキシキブに出会いました。

背丈ほどの下草が生い茂る藪を漕いでいる時に見つけたので、お宝を発見した気分です!

ムラサキシキブは、通常は淡紫色の花と紫の果実を付けるので、白花・白実のものは品種、

「シロシキブ(Callicarpa japonica f. albibacca H.Hara)」として区別されています。

今日出会ったものも、果実が白く熟せばシロシキブということになるので秋が楽しみです!

ところで、インターネットでシロシキブを調べると、「おや?」という事態に陥ります。

庭木や造園樹種として一般的な、コムラサキの白花品種である「シロミノコムラサキ(=シロ

コシキブ)」の記事や画像が驚くほど多くヒットするのです。さらには、先のシロシキブの

和名と学名を誤用している例がほとんどです。真のシロシキブに関する記述は、もはや

これらの情報に埋もれてしまっている状況ですので、くれぐれもご注意下さい!

話を戻しましょう。写真は調査中に出会った昆虫の一部です。アーモンドを彷彿とさせる

独特なビジュアルのコゲチャツツゾウムシに、カタモンミナミボタル、ナナフシモドキ。

下の写真は林縁に多く見られたキハギです。他のハギ類よりも一足先に咲き始めます。

調査から戻り、夕方に明日の出前授業の仕込みで長池公園内の材木置き場を訪れると、

思わぬお客さんに遭遇しました。立派なニホンマムシです。

里山の豊かさを象徴する大切な生き物の一つですが、危険な毒ヘビでもあります。

園内を散策される際は、園路を外れない、草藪に入り込まない、危険生物に出会ったら

近づかないなど、基本的な予防対策は各自で徹底していただくようご協力をお願いします。

長池公園内のヘビについては、以下の資料もぜひご参照下さい!

Comments


Commenting has been turned off.
bottom of page