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ショウジョウトンボとミズイロオナガシジミ

6月12日、梅雨入りから2日間降り続いた雨も上がり、再び汗ばむような陽気となりました。

先日、ガクアジサイの花にやってくる昆虫を観察していた時のことです。通常、この花には

蜜や花粉を求めて訪花する昆虫や、それらを待ち伏せて捕食するカマキリやクモ類などが

集まっているのですが、そのどちらでもないトンボが止まっていました。ガクアジサイに

止まっていた理由は定かではありませんが、羽化して間もない透明感溢れるトンボの翅と

花の組み合わせが美しく、見惚れてしまいました。翅の付け根にオレンジ色の模様があり、

おそらく未成熟のショウジョウトンボでしょう。夏の水辺でよく見かける全身が真っ赤な

トンボですが、最初はこのようにべっこう飴のような色をしていてまるで別人のようです。

例年、この時期はゼフィルスと呼ばれるシジミチョウ類の一群が数種類見られるのですが、

今シーズンはあまり目に付きません。長池公園で見られる主なゼフィルスはミドリシジミ、

オオミドリシジミ、アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ(写真)です。

2000年代前半くらいまではイボタノキを食草とするウラゴマダラシジミも見られましたが、

いつしか姿を消してしまいました。他の種類が同じ運命を辿らないように願うばかりです。

さて、お待ちかねのジュンサイ開花2日目の様子です。雄しべが伸長し、雄性花となって

再び水面に顔を出してくれました。先日の記事の写真と見比べると違いがよくわかります。

明日以降も次々に新しい花が咲きそうなので、引き続きジュンサイ観察をお楽しみ下さい!


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