11月25日、里山保全隊活動は、引き続きながいけの道沿いの斜面草地で作業を行いました。
第二デッキ付近の選択的下草刈りと低木除伐です。開花中の草花を残しつつ、さっぱり!
ちょうど向かいの山側斜面では長池公園の緑地作業チームが林床ササ刈りを行っており、
ながいけの道が活気に溢れていました。途中、パーキッズとして活躍中のYくんが作業に
参戦してくれる嬉しいサプライズがありました。高度な生きもの観察眼を持ったYくんは
シブイロカヤキリやホソミイトトンボを目ざとく見つけ出して、皆さんの注目の的でした。
シブイロカヤキリは大型のキリギリスの仲間で、秋に羽化して成虫のまま冬を越します。
同じような生態を持ったクビキリギスと比べてずんぐりしており、肢がより短くて顔も黒い
などの違いがあります。クビキリギスはよく出会いますが、こちらはあまり出会う機会が
なく、広く分布している割には姿を見つけにくい種類です。私も春先に夜のススキ草地で
観察したことは何度かあるものの、日中行動しているのを写真に撮るのは初めてでした。
解散したあとも園内を廻っていた彼が、今度は体験ゾーンでモズのはやにえを見つけて
きてくれました。今シーズンはまだ見ていなかったので、ナイス発見です!しかも獲物は
オオセンチコガネ。これ、本当に食べる気があって刺しているのか、疑ってしまいます笑。
自然館前では、おなじみのタイワントビナナフシが立派な成虫になって登場しました。
里山保全隊、緑地作業チームともに一仕事終えて静まり返ったながいけの道では、頭上の
ヤマコウバシの葉が黄金色に輝いています。いつまでも見ていたくなる美しい光景でした。