8月12日、米粒のような白い小穂(花の集まり)が美しいコスズメガヤを観察しました。
街中から公園の道ばたまで、もっとも身近に見られる外来雑草の一つですが、
エノコログサ(猫じゃらし)の足もとにもおよばないほど、知名度の低い植物です。
見た目がカゼクサ(多年草で夏の終わり頃から見られる)やニワホコリ(腺が無くて
葉の基部が無毛)と似ているので、それらと混同されている例も多く見受けます。
見慣れれば雰囲気でも見分けられるのですが、イネ科雑草は見慣れるまでが大変なのです。
コスズメガヤを見つけたら、臭いを嗅いでみましょう。カメムシのような、なんとも
いえない嫌な感じの臭いがします。臭いは、各所にある「腺」から分泌されるようです。
決して強い臭いではないのですが、素手で何本も除草したりすると、臭いが指に残ります。
ところで、コスズメガヤの近縁種にスズメガヤという植物があるのですが、こちらは
コスズメガヤとは正反対でとても珍しい種類。私も野外ではまだ見たことがありません。
噂によると、スズメガヤはカメムシ臭がさらに強烈なのだそうです。・・嗅いでみたい!
もしスズメガヤの生育地をご存じの方がいましたら、ぜひ教えて下さい。
おまけ。人気者のエノコログサも今が最盛期。猫でなくてもついつい触ってしまいます!