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コサメビタキと展示の話

9月28日、市の監査を終え、閉館までの30分間だけでも上空を通過する渡り鳥のチェックを

しておこうと自然館の屋上へ上がってみると、思いがけない出会いが待ち受けていました。

自然館前で実を付けているミズキの樹冠に、ひらりとヒタキの仲間が舞い降りたのです。

このミズキにはいつもメジロやエナガ、ヒヨドリなどが群れていますが、それらの小鳥と

違って単独行動、しかも一声も発することなく、2分ほど滞在して飛び去りました。

辺りはすでに薄暗く、距離もあったため、カメラでは証拠写真しか撮れませんでした。

胸側に縦斑が無く、初列風切の突出が短いことなどから、コサメビタキと判別できます。

長池公園では、いずれも渡りの時期に数回記録されているだけの稀な渡り鳥です。

このような予期せぬ出会いがあるからこそ、秋の渡りの時期はワクワクしますね!

この日の午前中は、ガレリア由木(イトーヨーカドー)5Fギャラリースペースで開催していた

パーキッズによる「こどもたちが調べた南大沢の昆虫展」の展示物を撤収してきました。

おかげさまで、企画展は大変好評で、夏休み期間ということもあり、学習塾や買い物帰りの

親子連れを中心に多くの方が訪れ、興味津々に見学していかれました。

来場者による感想ノートは40ページに渡ってびっしりとコメントが書き込まれ、その反響の

大きさに驚いています。子どもたちにとっても、大きな励みになったに違いありません。

ブログをお読みになってご来場いただいた皆さまにも、この場を借りて御礼申し上げます。

10月からは、長池見附橋の移築後30周年(竣工110周年)を記念した写真展を企画しており、

現在その準備を進めています。一方、昆虫展のほうは、じつは北野環境学習センター内に

ある生き物展示室へと会場を移動し、引き続き開催していますので、機会があればぜひ!

お昼からは、研究のために設置しているセンサーカメラの点検で、ヤマザキ動物看護大学の

大学院生が来園しました。安全のために着用しているヘルメットがスケート用っぽく見える

というツッコミはさておき、熱心な2人の学生さんは長池公園内で野生動物の貴重な生態を

捉えた素晴らしい動画や写真の撮影に成功しているので、今後、それらを研究データと

してだけでなく、来館者にも常時ご覧いただけるような展示の取り組みを検討しています。

こちらも少しずつ企画を進めていきますので、乞うご期待!


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