8月24日、セミの亡骸を見ることが多くなってきました。衰弱してひっくり返った、
いわゆる“セミファイナル”を、ヒヨドリが捕食している光景をよく目にします。
ところで、先週末から自然館前の栽培植物群に新しい仲間が増えました。
江戸川区小岩産のカワラニンジンと江東区令和島産のシナガワハギです。
どちらも多摩丘陵ではお目にかかれない、低地性の植物です。河川敷だけでなく、荒れ地や
空き地も好むので、この界隈の造成地でも二次的に出現する可能性があります。
分布しているかどうかにかかわらず、様々な植物の生きた姿を実際に見ておくと、思わぬ
ところで役に立つことがあります。参考植栽品として、じっくり観察してみて下さい!
一方、こちらは中庭テラスの水槽内で栽培中のクロモです。
雄花が水面に顔を出し、周囲には花粉(白い粉)が広がっていました。
水田雑草のチョウジタデ(左)とウスゲチョウジタデ(右)も中庭プランター内で開花中です。
両者は、花びらの大きさや形、平均的な花びらの枚数、花托の毛の有無、茎葉の色の違いや
毛の有無など、いくつかのポイントから見分けることができますが、どちらなのか
はっきりせずに迷うことがあります。一緒に咲いていると違いもわかりやすいですね。
ただし、花は午前中しか咲いていませんので、あしからず!