1月7日、長池公園内の池は凍結する日が多くなりました。この日は水面が凍っていなかった
ので、複数の水鳥が滞在していました。おなじみのカワセミもすぐ近くに飛んできました。
何度も水中へのダイビングを繰り返していましたが、長池での狩りはほとんどが枝からの
飛び出し一本勝負でホバリングは行いません。個性なのかなと思っていたのですが、観察を
続けていると、どうやら狙っている食糧の違いのようです。というのも、この写真の子が
捕らえていたのは淡水エビ類(ヌカエビorシナヌマエビ)だったからです。淡水エビ類は
水際に近い浅いところに生息しており、池に張り出した枝から見下ろしてもよく見えます。
池の中心部まで飛んでいってホバリングして狙いを定める必要が無いのですね。園内では
ヌカエビは貴重で、大半が外来種のシナヌマエビということですが、長池とトンボ池には
在来のヌカエビが生息しています。カワセミがこれらを食べ分けているとは思えませんが、
“できればシナヌマエビを食べてほしいなぁ・・”と勝手なことを考えてしまいます。
久しぶりに特別保全ゾーンの中へ足を伸ばすと、木陰からオシドリが3羽飛び立ちました。
雄2羽と雌1羽、園路側から見ていたときには全く気が付きませんでした。ハンノキ林の
湿地の奥へ避難したあと、再び長池へ戻っていきました。他のカモよりもかなり臆病です。
夕方になると周囲の雑木林へ上陸し、ドングリをついばんで過ごしていると思われます。
臆病といえば、ウグイスも藪から出てきてくれました。今シーズンはウグイスが特に多く、
園内を歩くとあちこちから“チャッチャッ”と地鳴きが聴こえてきます。同じような声で
よりくぐもった“ジュッジュッ”という地鳴きはミソサザイ。ハンノキ林の湿地で1個体
確認しましたが、動きが素早くて撮影はできませんでした。次こそは撮りたいと思います。
先日6日、堀之内寺沢里山公園で飛ばしてしまったヤマシギもリベンジしたいなぁ・・
おまけ。巡回業務中に訪れた松が谷の乳母ヶ谷公園で、タチカンツバキの花が見事でした。