10月6日、午前中は市内中心部を流れる山田川近くにある斜面緑地で調査のお仕事でした。
小さな祠の両脇に、立派にそびえ立つ御神木がありました。正体はオオツクバネガシ。
アカガシとツクバネガシの雑種とされる、西日本に多いカシの仲間です。
Quercus x takaoyamensis Makinoの学名のとおり、大正時代に話題の牧野富太郎博士が
高尾山で発見し、発表された八王子ゆかりの植物でもあります。南大沢八幡神社をはじめ、
各地で天然記念物に指定され、巨樹・名木として親しまれてきました。
民有緑地も、丁寧に調べていけばまだまだこのようなお宝が眠っているに違いありません。
午後は、東京都立大学の留学生(ドイツ・ベトナム・マレーシア)が長池公園へ視察見学に
お見えになりました。パークマネジメント、里山管理、植物保全、環境教育、地域協働など
話題は多岐に及び、とても有意義な交流ができました。通訳を介してのやりとりでしたが、
外を歩きながら雑草や樹木を使った簡単な遊びや香りを教えると、これが大盛り上がり!
草花遊びや自然観察は、言葉の壁を越えて感動を共有できるということを実感しました。
夕方までお付き合い下さった留学生の皆さん、ありがとうございました。また会う日まで!
印象に残った動植物のダイジェスト。ムーアシロホシテントウ、エビヅル、ツユクサです。
ツユクサは早朝から咲いて午後から夕方には萎んでしまうと言われていますが、
曇りの日は遅くまで綺麗に咲いていることがあります。この写真の撮影時間はなんと16時!
仕事を終えて帰宅途中、足もとに冬鳥のコガモが落鳥していました。はるばる北国から
渡ってきた直後、事故に遭ったのでしょう。そう思うと悲しい気持ちになりました。合掌。
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