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オオコンボウヤセバチとチュウゴクアミガサハゴロモ

9月27日、午前中は植物調査の仕事で市内西部の民有緑地へ出かけてきました。

春の1回目の調査の際にキツネの繁殖巣が見つかった尾根草地を中心に、藪を漕ぎました。

半年経って、生育する植物の種類は秋のラインナップへと移り変わっています。

林縁に咲いていたオオヒヨドリバナの花は、ヒョウモンチョウの仲間など昆虫から大人気。

その中に、一風変わったシルエットのハチがいました。首と体が細くくびれていて、

しっぽのような産卵管はさらに細長く伸びています。オオコンボウヤセバチの雌です。

ハナバチを寄主とする寄生バチの一種とのこと。この姿は、一度見たら忘れませんね!

午後からは巡回当番で大塚・東中野方面の公園緑地(17ヶ所)を廻りました。この日は

特にゴミが多くて閉口しました。事務所へ戻る頃にはすっかり日も落ちていました。

あまり動植物を見ている余裕は無かったのですが、向山緑地で見つけたこちらの

昆虫をご紹介します。アミガサハゴロモ属の外来種、Pochazia shantungensisです。

ちょっと蛾っぽい見た目ですが、ハゴロモという昆虫の一種で、和名はありません。

じつは先週末に、由木地区在住の方からこの昆虫の写真(成虫と幼虫)付きのメールを

頂戴していました。「アミガサハゴロモでしょうか?」との質問に対して、ちょっと

見た目に違和感を覚えて調べてみたところ、アミガサハゴロモとよく似ていて和名の

無い外来種がいて、それに該当することがわかりました。そもそも、アミガサハゴロモを

あまりまじまじと観察したことが無かったので、ちゃんと見てみようと思っていた矢先、

出会うことができました。色合いや翅のライン、白い斑点の向きなど、結構違いますね。

いただいたメールがきっかけで、また一つ知識が増えました。

追記:今年の6月に、「チュウゴクアミガサハゴロモ」の和名が付けられたそうです。

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