11月22日、今日は小雪。積もるほどではないものの、地域によっては雪が舞う季節です。
午後から調査のお仕事で市内北部の民有地を訪れた際に、こんなものを見つけました。
ゴミだといえばそれまでなのですが、この場所は通常は人が立ち入らないエリアです。
そして容器の底部はボロボロになっています。そう、これは動物の仕業に違いありません。
植物の調査をしていると、ボロボロに嚙みつくされたマヨネーズの空容器をよく拾います。
それらは犬歯の痕が弾丸のように残っているのが特徴的な、ホンドタヌキの噛み跡です。
タヌキは確かにマヨネーズが好きなのですが、それにしてはあまりにも汚い食べ方なので、
じつはタヌキは中身の残りよりもむしろ、容器自体の噛み心地が気に入って持ち運んで
いるのではないかと考えています。もしもそうだとしたら、犬と同じで面白いですよね?
容器で遊ぶタヌキの姿を想像すると、なんだかワクワクします。そんな矢先に、こちらの
容器を発見したのです。最初はまたマヨネーズかと思ったのですが、落ち葉に隠れていた
細長いノズルキャップを見て、それが何の容器なのか、すぐにはピンときませんでした。
色々と調べているうちに、これは「ジェットオイラー(ベビー型)」、つまり油差しで
あることがわかりました。機械系の方なら見ただけで察しが付いたのではないでしょうか。
いくら雑食とはいえ、タヌキが好んで機械用の油を食べるとは思えませんので、やはり
これは噛み心地が気に入って、林内まで持ち込んだということがいえそうな気がします。
あ、でもマヨネーズのような植物油が入っていたとしたら中身も食べていたかも・・
話は変わりますが、午前中は秋葉台小学校の4年生、総勢129人が長池公園へ来園し、
今年度2回目となる野鳥観察の授業を実施しました。担当スタッフはいつものコンビです。初回のテーマは「見た目=形態」でしたが、今回は「暮らし=生態」にスポットを当てます。
「渡り」や「食性」などについて解説を行ったあと、2グループに分かれていざ出発!
モズやオシドリなど、全部で17種類もの野鳥と出会い、とても有意義な観察ができました。
子どもたちは意欲と知的好奇心に溢れていて、私自身もたくさん勉強させてもらいました。
次回授業は年明けの2月。間が空いてしまうのは残念ですが、今からすでに楽しみです!
前で解説しながら撮ったので写りはイマイチですが、観察できた野鳥をいくつか載せます。
順にモズ、エナガ、ハクセキレイ。大人数でも、鳥たちはすぐ近くまで来てくれました。