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イヌノフグリ開花と出会い多き一日

2月16日、長池公園自然館中庭の鉢植えでイヌノフグリが開花しました。

あちこちで見かけるオオイヌノフグリよりも、ずっと小さいピンク色の花です。

昔はどこにでもあったようなのですが、今では出会うことすら難しい希少な植物。

八王子市内全域で植物調査を行った際も、わずか2か所でしか見つけられませんでした。

鉢植えのイヌノフグリは、市内の自生地から一部個体を移植して保護しているものです。

手前味噌で恐縮ですが、イヌノフグリの仲間の見分け方については、以前に下記の

サイトコラムにまとめましたので、観察の際にはぜひ参考にしてみて下さい。

さて、今日は午前中に乳母ヶ谷公園で緑地の整備作業、午後は別所小学校おおぞら学級の

定例プログラム対応、夕方から鹿島方面の巡回清掃と、予定が立て込んでしまいました。

不思議なもので、慌ただしい時に限って、生き物とのいい出会いに恵まれる気がします。

今日、最初に出会った生き物はこちら。乳母ヶ谷公園のケヤキの樹皮裏で冬越ししていた

ウシカメムシです。正面姿がカメムシとは思えないほどカッコいいと思いませんか?

別所小学校おおぞら学級定例プログラムは、「今日は僕のマイブームを紹介するね!」と

子どもたちに話してから、“樹皮で冬を越す生き物探し”に付き合ってもらいました。

コナラ、ムクノキ、ケヤキなどの木肌を見て廻り、少し樹皮めくりも試してみました。

結果は大盛り上がり!!たくさんの生き物たちを見つけることができました。

ヨコヅナサシガメの大集団に、「気持ち悪い~!」と言いつつ何度も見に来る子どもたち。

はじめは“おそるおそる”、気付けば“わくわく”、終わる頃には“もっともっと”。

美しい植物や可愛い生き物ばかりでなく、時にはちょっと得体の知れない地味な生き物にも

注目してみることで、身近な自然の見え方や距離感に変化が出てくるのを感じます。

これからも、幅広く観察テーマを取り上げ、生物多様性教育を進めていきたいと思います。

ここで、観察した生き物の一部をご紹介。(※夕方の巡回時に撮影したものも含みます。)

左上から、ヨツボシテントウ、ヤノナミガタチビタマムシ、ヒメコバネナガカメムシ、

ヒレルクチブトゾウムシ、アカアシノミゾウムシ、キハダカニグモです。

このほか、ヨツモンヒメテントウ、ウスキホシテントウ、キハダエビグモなどもいました。

まるで呪文のように長い名前ばかりで、拒絶反応を示されそうですね笑。

でもここまでくると、由来を考えたり、早口言葉にしたりと、案外楽しめてしまいます。

本日最後の嬉しい発見も、やはり長~い名前でした。

梶川公園の植え込みで見つけたホウネンタワラチビアメバチの繭です。

この独特な模様と形!なんて味わい深いデザインなのでしょう。何回見ても感動します。

そんなことで、今日も終始ディープな生き物の話題になってしまいました。

そろそろ軌道修正していかないと、“公園スタッフブログ”ではなくなっちゃいますね笑。

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