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イカルとシダ2種

1月29日、長池公園の緑地作業班の皆さんと現場から戻る途中、イカルに出会いました。

軽トラを下りて全員でそっと観察していると、車の目の前に降り立ち、採餌を始めました。

太い嘴でエノキやカエデなどの種子を“パチッ”と音を立てて割りながら食べます。

このフォルムとカラーリング!飼い鳥ではないかと疑ってしまいますが、国産の野鳥です。

古い歴史を持つ奈良の斑鳩町は、イカルが多いことから名付けられたといわれています。

それに、JR東日本の売店「KIOSK」のマスコットバードとしても親しまれてきました。

キヨスクのイカルのイラストを見るためには、閉店を待たなければなりませんが・・

そんな、知る人ぞ知るイカルですが、昨年に引き続き、今年も当たり年のようです。

“ピュルピュルピュル”というつぶやき声が聴こえてきたら、ぜひ探してみて下さいね!

ところで、トンボ池の石積み付近で、園内では初確認となるシダ植物を見つけました。

近年各地で増加傾向にある暖地性シダ植物、オニカナワラビです。以前は無かったはず

なので、少なくともここ数年の間にどこからか胞子が飛んできて定着したのでしょうか。

東京都南多摩では絶滅危惧Ⅱ類に指定されているので、大切に見守っていきましょう。

“オニにカナ棒”のお次は“アカハナのトナカイ”です。炭焼き小屋付近の園路沿いで

昨年見つけたアカハナワラビが、綺麗な赤褐色に色付いていました。見事な擬態色!

秋に見つけた時点ではまだ緑色でしたが、ここまではっきり紅変していれば、

見間違うことはありませんね。写真下にはオオハナワラビも写っているので、色の差だけ

なく、裂片の切れ込み方や葉の縁のギザギザの形の違いにも注目してみて下さい。


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