4月22日、企業による里山整備活動の支援のお仕事で、市内北西部の緑地へ出張しました。
現場へ到着するとすぐに、キビタキやヤブサメ、ツツドリなどの囀りが聴こえてきました。
この辺りは山深く、以前、小学校付近にクマが出没して話題になったこともあるほどです。
現地での打ち合わせと下見をひととおり終えたあと、30分ほど周辺を歩いてみました。
午前中は雨がぱらついていたので、雨露の輝きと新緑の組み合わせがとても綺麗でした。
私はカメラや写真の知識が全くといっていいほど無いため、これまで、あくまでも記録の
ために動植物の写真を撮り続けてきました。そんな私ですが、この時ばかりは美しい情景に
心を奪われて、うまく写真に収めたいなぁと欲が出たのです。近くに咲いていたアケビに
カメラを向けてみました。結果、珍しく思いどおりの写真が撮れて自画自賛しています笑。
雨上がりの新緑もいいものですね!写真は順に、アブラチャン、アカシデ、カジカエデ。
この谷戸にはショウブが多く、水田跡の湿地に青々と茂っていました。それらの隙間からは
ネコノメソウが顔を覗かせ、シラコスゲやコダイコンソウなど特徴的な植物もありました。
5枚目はガクウツギ、6枚目はミツバウツギです。今はウツギの付く樹木が多いですね。
アブラチャンの葉には、予想どおりヒゲナガオトシブミがいました。1・2枚目が雄で、
3枚目は雌。アブラチャンなどの葉を器用に巻いて揺籠を作る、おなじみの昆虫です。
足もとにはこんな虫がいました。てっきりハムシの仲間かと思って調べると、違いました。
ヨツボシテントウダマシというテントウムシダマシの一種のようです。むむ・・騙された!
「なかなかいいところでしょ?」とばかりに登場したヤマアカガエル。谷戸の豊かさを
象徴する存在です。もう少しゆっくり見て廻りたかったのですが、お楽しみは次回に。
後ろ髪を引かれる思いで現地を後にしました。今後の活動展開に期待が膨らみます。
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