9月16日、近所を散歩中にたわわに実ったアオツヅラフジを見つけました。
つる植物の中ではヘクソカズラと並んで身近な種類ですが、実を付けるのは雌株だけです。
実はブドウにそっくり!色や付き方はもちろん、表面の白っぽさまで似ています。
しかしながら、果汁はイヤな臭いがするし、アルカロイドを含む有毒植物なのでご注意を。
美味しそうな外見に騙されて、うっかり手を出してしまう小鳥もたくさんいるのでしょう。
ブドウやアオツヅラフジの実の表面の白い粉は「果粉」といって、雨や朝露などの水分を
弾いて病気を防いだり、水分が蒸発するのを防いで新鮮さを保ったりする役割があります。
加えて、白っぽい部分は紫外線をよく反射するので、紫外線視覚を持つ小鳥の目には、
人の目に見えているよりも、はるかに際立って見えているのではないかといわれています。
鳥や虫など、4色型色覚の目に映る世界って、どれほど豊かで鮮やかなんでしょうね!
さて、アオツヅラフジの実を2粒いただいて、わくわくしながら中身を取り出しました。
1粒の中に大きな種子が1つ入っています。そしてその種子はアンモナイトそのもの!
プログラムなどでは、必ずこうやって中身を取り出して見せるようにしていますが、
皆さんも見つけたらぜひ種子を見てみて下さいね。ただし、手洗いだけはお忘れなく!
おまけ。クズの花で見つかるウラギンシジミの幼虫は、大きい子ばかりになってきました。
写真は見附橋バス停付近の足もとにて、自然館スタッフが見つけた子です。ど~こだ!?