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みんな仲良し

1月27日、午後から八王子市と協働で企画している小学校授業の下見で、市内北西部にある民有緑地を訪れました。

薪炭林由来の雑木林で、付近に川の流れがあるため、所々にエノキやズミなどの河畔林要素を見ることができます。

敷地内には、おそらく古い時代に境界木として植えられたであろう大きなケヤキとヒノキが並んで生えていました。

周囲はほとんどがクヌギとコナラなので、ここでは貴重なケヤキとヒノキの樹皮下に多くの生きものが潜んでいるの

ではないかと予想。想像以上の成果でした。多く見られたのはヒシモンナガタマムシとヤノナミガタチビタマムシ。

隙間という隙間にひしめき合うようにして仲良く過ごしているのでした。面白かったのは3枚目で、両者がピッタリ。

大きさの違いもよくわかります。冒頭に河畔林要素としてエノキの名前を出したのは伏線。ヒシモンナガタマムシの

食草はエノキなのです。成虫で越冬しますが、その場所はエノキではなく近くの別の樹木の樹皮下を使うのですね!

ケヤキの樹皮下には、ヤノナミガタチビタマムシよりも大きく、赤胴色で細長い体型のチビタマムシ類がいました。

ドウイロチビタマムシではないかと思いますが、なにしろ小さいので撮影も同定もなかなか思うようにいきません。

この2本だけで様々な生きものを観察することができました。樹皮裏観察を続けていると、全く類縁関係の無い種類の

生きものどうしが至近距離で滞在していることがあります。いったいどんな気分で共同生活をしているのでしょう?

小さな生きものだけでなく大型のカメノコテントウやヨツボシオオキスイもいました。本当にここは人気物件です。

雑木林でも色々な発見がありました。順に、クヌギカメムシの卵塊、ヤドリギ、ヤマガラの古巣、ムクロジの葉痕。

企画している授業では、冬の雑木林で生きものを探したり、樹名板を設置したりする予定です。こんなに良い環境で

あれば、何の心配もいりません。身近な自然の中で、たくさんの未知と出会い、驚きや感動を分かち合えそうです!

おまけ。自然館中庭のフクジュソウがいつの間にか咲いていました!落ち葉から顔を出し、キラリと輝いています。


 
 
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