3月14日、自然館前のシュンランが花盛り。青々と茂った葉の陰から顔を出していました。
花がクリオネっぽく見えるのは私だけでしょうか?シュンランには葉があるので、当然、
光合成を行っていますが、それ以外に地中の腐生菌や外生菌根菌からも養分を得ています。
このような性質はキンランなどでも知られていて、部分的菌従属栄養植物といいます。
正面入口の左手足もとにはフッキソウが咲いていました。名前は常緑性でよく繁ることから
付けられたもので、“富貴草”ですが、実際には草ではなく低木に分類されています。
根元のほうを見てみると、アジサイなどに似てしっかりと木化しているのがわかります。
雌雄同株で、花序の上のほうに雄花、下のほうに雌花が咲きます。ぜひ実物をご覧下さい。
ヒメカンスゲ、ミヤマカンスゲに続き、つくいけの道でヒカゲスゲの雄花も開花しました。
細長い葉が叢生して大きな株になります。春の雑木林には欠かせないスゲの一つですね。
体験ゾーンの田んぼには、タネツケバナが一面に咲いていました。少し葉っぱをちぎって
口に入れてみると、美味しいのでおすすめです。味はクレソンに近い感じでしょうか。
梅園の草地では、イグサの仲間、スズメノヤリが点々と見つかりました。春の野原の
定番雑草ですが、案外知られていない植物です。特徴的な“白髪”にご注目下さい!
ところで、この日は二子玉川ビジターセンターのスタッフが長池公園へ視察に訪れました。
ボランティアコーディネートやイベント企画など、様々な話題について情報交換することが
でき、私たちもとても勉強になりました。今後も、交流を続けていきたいと思います!