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せせらぎ緑道の湿生植物

6月15日、先日の巡回清掃でせせらぎ緑道を廻った際に目に付いた植物をご紹介します。

京王堀之内駅側の緑道末端ではミクリの花が見頃でした。1枚目は雌花が咲いている状態、

2・3枚目は上部の雄花が開花し、雌花はすでに果実となっている状態です。果実がクリを

彷彿とさせることからミクリの名前が名付けられました。せせらぎ緑道のミクリはおそらく

自生ではなく、緑道を整備した際に緑化植物の一つとして導入されたものと思われます。

以前から点々と開花していましたが、今年はこれまでにないほど数多くの花が見られます。

ミクリのそばにニョキニョキと群生しているのは、カヤツリグサ科のフトイという植物。

カヤツリグサ科の植物は、茎に稜があって角ばっているものが多いのですが、本種の断面は

丸く、茎を触ってみるとゴムチューブのような感触です。さらに上流方向へ進むと、同じ

カヤツリグサ科植物のアゼナルコが花穂を垂らしていました。なかなか風情のある草です。

ノナ由木坂の辺りでは、アジサイが見頃を迎えていました。水際ではミソハギなど夏の

湿生植物がぐんぐん成長してきていますが、その株元に怪しい植物が・・よく見てみると、

ウチワゼニクサ(タテバチドメグサ)でした。北米原産の外来種で、アクアリウムプランツと

しては“ウォーターマッシュルーム”の名称で流通しているものです。野外に逃げ出して

定着すると、旺盛に繁殖し、水辺の生態系に影響を及ぼす可能性があるのでその場で全て

取り除き、駆除しました。公園の池や流れに捨てられて増殖してしまった水生植物は多く、

これまでもアマゾントチカガミ、オオサンショウモ、ホザキキカシグサ、オオカナダモと

いったアクアリウムプランツが確認されています。水草を安易に捨てないことはもちろん、

それらの早期発見に努め、取り返しが付かなくなる前に駆除対策を行うことが大事ですね!


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